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エトナ火山の噴火 シチリア島の町に石の雨が降る [自然]

 シチリア島エトナ火山の噴火が本格化しているようです。

 先月26日に噴火し、以降活発に活動してました。
 今回の噴火で、シチリア島の町ジャルディーニ・ナクソスに石の雨が降りました。

 溶岩流出を主体とするおだやかな噴火が圧倒的に多く、噴出量が大量であった場合に大きな災害になりました。特に、1669年の噴火のとき南麓のカターニャ市の大部分が埋まりました。
 カターニャ大聖堂内部の壁面には、エトナ火山の南斜面から流出し、カターニャの街を埋め尽くそうとしている1669年溶岩流のフレスコ画が描かれています。

 エトナ火山で前回大きな噴火が起きたのは1992年。
 住民は、市街地に向かう溶岩流流路の上流部分の側面を爆破して、新たな人工的流路に溶岩流を導くという方法で難を逃れています。

 エトナ火山は欧州で最も活発な火山で、今年6月、少なくとも2700年前から文献に記録が残る活火山として、国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録されました。2002年にも大規模な噴火が起き、溶岩が流出しています。

2013年11月23日の噴煙動画


2013年11月23日 シチリア島の町 ジャルディーニ・ナクソス


 しかし、住民にとっては悪い面だけではないようです。
 地元の人々は美しいエトナ山と呼んでいて、降ってきた火山灰によってぶどうやオリーブが育つ恵みをもたらすのです。
 荒ぶる神ともいえる存在を、おそれ敬っているのでしょう。

 ヨーロッパの近年の火山噴火といえば、2010年アイスランドのエイヤフィヤトラ氷河噴火が思い出されます。
 この時、噴煙は高度10km以上に達する噴煙柱を形成しました。そして噴煙が欧州各国に流れる事態となり、航空便が全便欠航。噴火開始から数日経つと噴煙柱の高度は3~5kmの高さまで減少したものの、欧州航空網の混乱は続き、空港の再開までに約1週間かかりました。

 被害は少ない方がいいですね。




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